「友人達と、私達は何時から原発反対の活動をしなくなったのかしら、
と話し合っています。」
「自然災害はやがては立ち直るでしょうが、
原発は何十年も続くでしょうから、絶対に反対ですね。」
・・・いずれも70〜80代の女性の依頼者が、
お電話や暑中見舞いのお葉書で寄せて下さった言葉である。
まさかそんな嘘までつくまい、ことは国民の命に関わるのだから
-が全く通用しないのが、莫大な利権がからむ国策事項である。
欲にかられた人間は、ありとあらゆることを、平然とやってのける。
かれらの前では国民の命など踏み台でしかない。
しかし、大本営発表に踊らされ、
広島・長崎への原爆投下という人類史上最大の歴史的悲劇を経験しながらも、
「原子力の平和利用」の甘言に惑わされて、
ついには世界第3位の原発大国を築いてしまったのは、
わが国の国民であることも事実である。
原爆も原発も同じ核利用である。
ひとたび流出すれば、
国民の命を末代まで脅かす。
世界の人々、生き物の命を脅かす。
佐世保エンタープライズ事件について、
当時のジョンソン駐日大使はその回顧録で、困惑を述べている
「日本は13基の原子力発電所をすでに稼働させていた
それなのになぜエンタープライズが大騒ぎされなければならないのか?
石油の代わりにウランを使っているだけなのに」
(8月13日TBS「報道特集」より)。
佐世保エンタープライズ事件とは |
1968年、アメリカの原子力空母エンタープライズの佐世保寄港に反対した学生・市民のデモ隊と警官隊が衝突し500人以上の負傷者を出した事件 |