当世女気質(かたぎ)たぁ、
30前のかけこみ結婚、
40前のかけこみ出産、
50前のかけこみ不倫ときて、
しめは60前のかけこみ離婚らしいや
−などと皮肉られたりもしますが、
40前のかけこみ出産を無事終えて、仕事に復帰致しました。
冷暖房完備、洗濯機、掃除機、食器洗い機等々をスイッチポン!。
おシッコ・ウンチ、何のその、好きなだけやれ。
紙オムツはいくらでもあるぞ。
おなかすいたか、よしよし、
ミルクポットからはいつでも人肌温度のお湯が出る。
このベビーフード、大人のよりいけるじゃないか。
ああ、それでもこの忙しさは何だろう。
宵っ張りだったのに、今じゃあ、横になったらコテン!。
年子二人の子育ては汗だくです。
5人6人のこどもは当たり前だった我が親達の世代の苦労は、いかばかりか。
しかし、子供の寝顔に疲れが吹き飛ぶのは、昔も、今も、全く同じ。
「我が命にかえても、子を守り育てん」とする『たくましい親心』が、
子が成人し、その子が子を持つとき、
「我が命なき後も、子を守りたい」とする『せつない親心』に変わるのか
−これを教えてくれたのが、
現在社会問題にもなっている相続税対策目的の変額保険訴訟です。
先祖代々受け継いだこの土地を、
妻と二人戦後の焼け跡の中努力してようやく手にしたこの住まいを、
せめてわが子に残してやりたい
−この『せつない親心』が、大手生保と大手銀行のターゲットにされ、
わずか3〜4年で億単位の借金を背負わされました。
バブルに浮かれた人達に、
バブルにおびえた人達が、
踏み台にされ、その上にバブルの崩壊に泣かされているむごい事件です。
この『せつない親心』、救われるべし、二人の子の寝顔に教えられています。