自宅で仕事をしながらつけていたテレビから、
あるコメディアンの離婚インタビューに対する
「結婚は判断力の欠如、離婚は忍耐力の欠如、
ほんで、再婚は記憶力の欠如ですねん。」
との答えが耳に入り、思わずワ−プロを打つ手を止めて笑ってしまった。
しかし、「忍耐力の欠如」と笑ってすまされないのが、
離婚が女性に及ぼす経済的影響である。
離婚女性が経済的に自立していける程の条件整備は
まだまだである。
とりわけ、有資格者でもない限り、
離婚女性の働く環境は、シビアである。
待っているのは、「誰にでもできるお仕事です。時給850円。」
の世界なのである。
養育費の支払いを踏み倒す男性もあとをたたない。
他方、わが国では離婚裁判において破綻主義が急速に浸透している。
浮気、暴力等の離婚原因がなくとも、
別居などで婚姻関係が破綻していると、離婚が認められる。
女性は、結婚を永久就職と考えるのは、もうやめた方が良い。
「君に、家庭で僕を待っていてほしいんだ。」
の言葉にホロリときた代償は大きいのである。
「ハンコは絶対つきません!」で頑張れる時代も、
過去のものとなりつつある。
いつ何時、「リストラ」されるかわからない。
それよりも、「仕事」のイメ−ジを転換することだ。
確かに、「仕事」は、辛いこと厳しいことも多いが、
「苦あれば楽あり」とも言うのだし、
それに「男」の辛さもチットはわからねば
(長距離電車で、うたたねするサラリ−マンをみる度に、
「男は辛いなぁ。」と思う。)。
何よりも、「仕事」は、『私』の世界を広げ、
『私』の自己実現の場となり、生き甲斐にもなる。
「子供・家庭」も『私』の生き甲斐、そして「仕事」も『私』の生き甲斐
−女性は、沢山の生き甲斐をもてるのである。
この際、欲張って見てはどうだろうか?
ただ、結婚後も仕事を続けるのは、
これまた現状では女性の側にかなり頑張りが必要である。
働き疲れて帰宅すると、先に帰宅した夫が、ビール片手にテレビで野球観戦。
「ご飯まだ〜?」
夫は「俺は明日仕事が早いんだよ。」と布団をかぶり、
妻はベランダで夜泣きする子どもをあやす。
「私も明日仕事が早いんだけど・・・」
対策は、夫を教育し、福祉行政のお尻を叩きまくることである。
但し、後者は、息長くじっくりと、
前者は、「鉄は熱いうちに叩け。」であることをお忘れなく。
熱いうちに叩きそこなった方、いつでもご相談に応じます。