が骨身にしみた昨年だった。
ある朝突然右脚に激痛が走った。
立っているだけでも苦しいが、脂汗流しながら歩いても数十メートルがやっと。
しゃがんだり座ると嘘のように症状は消失し、また少し歩ける。
診断名は「腰部脊柱管狭窄症」。 高齢者に多発する病気らしい。
が、忙しさの中で我慢するうちに自然治癒していたのだ。
この時も自然治癒にはかない期待をかけて我慢を続けるうちに、
症状は悪化の一途。
痛みに、
更に痺れと足がこわばり前に出ないという不思議な症状が加わり、
ついには10メートルも歩けなくなった。
傾斜地では上りも下りも体力勝負である上、
力を抜いた途端転がり落ちそうで非常に怖い。
電車が使えないと、仕事はたちどころに停滞した。
発症から5ヶ月後、手術に踏み切った。
幸い再び歩けるようになった。
飛び跳ねることはもうできないが、普通に歩けるだけで感謝である。
同時に、ハンディを抱えている方を見かけると、
大丈夫だろうかとつい目で追うようになったことも確かである。